M&A関連の最終回は店舗の統合です。前回の記事は本社の統合だったためマニュアルがありそれにそって一つ一つ協議しながら進めるアカデミックな要素が多く一般的な内容だったと思います。

そして今回は店舗の統合です。多くの社員が集う場所、統合に対して社員それぞれの考え方や捉え方もあり本社サイドでは見えにくい部分もありストリートな要素も多く緊張します。では僕はどのように店舗を統合、統率していったのか。。。そのあたりをお話しします。

天神橋筋商店街の様子

自分の強みを活かす

2021年3月1日実行日、午前中に各種手続きが終わり僕は取締役に就任、その日の午後から臨店開始、来る日も来る日も臨店し責任者、営業社員、事務員の皆さんとお会いしデューデリジェンスと実態の確認やそれではわからない価値観や文化を共有しました(1ヵ月で体重3キロ落ちました 笑)。その結果、「石田さん、すごいパワー」「石田さん、元気いいね」などの声を店舗の皆さんより聞くようになり自分の強み「行動力」を最大限に活かし会社全体を徐々に統率していきました。

気持ちの伝え方

「我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか」フランスの画家、ポール・ゴーギャンの名言。今この会社は地域や業界の歴史で考えるとどのような状況なのか考えていました。私はこの会社の歴史を知ろうと「会社の手帳」を何回か読み返しいくつかの企業文化の分かるビッグワードを探し、それを現代風にアレンジし僕の気持ちを交え皆さんへ伝えていきました。

ここで注意したことは今までの歴史を変えて新しいこと落とし込むのでなく社員の皆さんが今まで培ってきたことそして忘れかけていたことを思い返していただきもう一度僕と一緒にやり直すこと。やはりビジネスの本質は今も昔も変わらない地域格差もないと思い、多少内容や呼び方が違うにせよ共通ポイントはあります。そのあたりをかなり注意しながら見たり聞いたりしていました。

帰宅途中、駅構内での1枚

目線を共有する

私たちは誰とサービスを競い合っているのか、買収企業も被買収企業も東京も大阪も関係なく答えは「競合他社」です。会社を存続されることは市場で競合他社に勝ち続けること。最近の市場はどうなのか競合他社はどんなサービスをしているのか私たちの目線は常に外を向いていなくてはいけません。しかし会社とはもろいもので業績が悪くなると社外ではなく社内の悪い部分に目線がいきがち、やれ本社がやれ店舗がやれ〇〇さんがなど言い始め自滅しやすい部分も多い。

僕は自滅だけは避けたいため買収企業・被買収企業共々の考え方や行動を双方にリスペクトするよう伝えどうすればお客様により良いサービスを提供できるのかマーケティング4C(カスタマーバリュー、コンビニエンス、コスト、コミュニケーション)について繰り返し話し合い課題を一つ一つ解決していきました。

まとめ

今回僕は大きな組織の統合の仕事を請け負ったわけですが組織の統合する上で事前に(同時に)やらなくてはならない大切なことを最後にお伝えします。

それは与えられた環境や期間内に被買収企業の業績をV字回復できる可能性を見出すことです。それさえできれば「石田なら大丈夫だな」「石田さんなら信頼、期待できる」など利害関係者より信頼を得ることができ組織の統合は順調に進みます。そもそも部下であっても会ったばかりの上司をいきなり信頼してほしいと言ってもなかなか難しいものがありますから。

そう考えると僕のようなプロ経営者は最低でもPMI期間(100日間)である程度数字やシナジー効果を出すことが必要でとってとてもやりがいを感じていました。またプロの経営者になるとはプロスポーツチームの監督やコーチみたいな働き方で(知人にも多く)、体育会系の僕にとって魅力的な働き方と出会えて良かったなと感じています。関係者の皆様ありがとうございました。では

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