(株)リアルエステートブラザーズで新しいサービス「clasca.(クラスカ.)」を始めました。

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今回のテーマは、
- 遠州地方(浜松市・湖西市・磐田市・袋井市・掛川市・森町)へお引っ越しされる、されたばかりの皆さんへ、遠州地方の楽しい暮らしを伝えるキュレーションサイト(まとめサイト)。
- 遠州地方(浜松市・湖西市・磐田市・袋井市・掛川市・森町)の暮らしに精通した、不動産取引業・賃貸業・管理業者で働く皆さんのプロフィールサイト。
現代のお部屋探し、インターネットの普及で手軽に好きな時に好きな場所で出来るようになった。僕は2021年4月から宅都代表(本社:大阪市)になり今後の不動産エージェント(以下エージェント)の価値、とりわけ賃貸仲介のエージェントの価値はどのようになっていくのか考えてみました。
その結果、以下2つの答えがでた。
- これからも大半のお部屋探しでエージェントは必要。
- お部屋探しの良し悪しはお客様とエージェントとのマッチングで決まる。
まずは「これからも大半のお部屋探しでエージェントは必要」と思ったことについてお話しします。

ほぼ毎日更新中!エージェントが写真を中心に街をご紹介しています。
今も昔もお部屋探しのお客様は以下の3つに分かれる。
- 部屋と地域を探す人
- 部屋のみを探す人
- ペット、住居兼オフィスなどの特殊条件で探す人(この層はエージェントは必要だと思う)
そして転居理由は以下の2つ分かれる。
- 部屋と地域を探す人は、就職・転勤・進学・結婚・離婚などが多い(県外から県内への引っ越しなどの外部要因)
- 部屋のみを探す人は、部屋を広くしたい、自宅からの独立などが多い(県内から県内への引っ越しなどの内部要因)
またお引っ越し時期は以下の2つに分かれる。(僕の聞き取りと感覚では)
- 部屋と地域を探す人の多くは、3ヵ月以内。
- 部屋のみを探す人の多くは、あれば。
最後にご契約されたお客様の割合を調べると以下の2つに分かれる。(僕の聞き取りと感覚では)
- 部屋と地域を探す人、全体の70%
- 部屋のみを探す人、全体の30%
その結果、契約されるお部屋様の70%は土地勘がない<部屋と地域を探す人>。このようなお客様は、ご自身でネットでお部屋探しをしようと思えばいつでも出来る。しかし右も左も分からない地域でのお部屋探し、知人の意見を聞いても素人、探す期間もあまりない。その街のエージェントに相談したい。
その反対に契約されるお客様の30%は土地勘がある<部屋のみを探す人>。このようなお客様は、ご自身でネットでお部屋探しをいつでも出来るし、ご自身で現地へ行ったり好条件で契約できるエージェントをゆっくり探せる。初めてお部屋探しをするお客様ならまだしも2回目以降のお部屋探しとなるとエージェントの必要性を感じていないかもしれない。
ここで一つ目をまとめると、契約した全体の70%のお客様が右も左も分からない地域で部屋と地域を探す人だとすると、これからの時代もエージェントは必要だと思いました。

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では次に、多様性・グローバル化の時代でお客様へ良い部屋、良い地域をご紹介するためにエージェントはどうあるべきなのか。ここで一つお客様目線に立って不動産屋さん三社へ以下のお問い合わせしたと仮説し考えてみました。
「3月に東京から浜松へ転勤することになった。だから浜松駅まで徒歩15分くらいで賃貸マンションを探している。おススメのお部屋を教えてほしい」
すると三社のエージェントから以下の回答があった。
- エージェントAは、駅南口は街並みが暗くおススメできない、徒歩20分位まで広げ北口で探しましょう。
- エージェントBは、駅北口は繁華街があり住宅地まで徒歩20分位は必要、徒歩15分以内なら南口で探しましょう。
- エージェントCは、浜松駅周辺はどこも繁華街で騒がしくおススメできない、遠州鉄道15分位の駅で探しましょう。
このようにエージェントによってご紹介する地域が異なっていてもおかしくない。ということはその後に続くお部屋も当然異なるだろう。たぶんどのエージェントも嘘をついているようには思えない、ただエージェントもヒトだ。おススメしたい地域やお部屋が個々に異なってもおかしくない。そう考えるとお客様とエージェントの感覚の近さがお部屋探しの良し悪しに繋がるように思えました。
また実際大阪で一足先にリリースした「宅都のおせっかい」(同様のサービスサイト)を利用するエージェントからも同様の意見を聞き参考になった。

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さらに特殊条件で考えれば、ペットでお探しの方ならペットを飼った、飼っているエージェント、バイクを置きたいお客様ならバイクを持っていた、バイクを持っているエージェントと出会えれば具体的なアドバイスをしてもらえそうだし会話も弾むだろう。
ここで二つ目をまとめると、やはり多様性、グローバル化の時代になればなるほど、お客様とエージェントとの感覚の近さが大切で、近ければ近いほどお客様とお部屋のミスマッチを防げるのではと思いました。
あとその他に業界と社会の関係。エージェントのイメージをネットで調べると、口が達者、しつこい、強引、チャラい、、、良いイメージ記事があまりない、いやほぼない(笑)。そんなエージェントのイメージを、このサイトを活かして明るく楽しく元気よくバシッと切り捨てたいし、切り捨てないと今後この業界は求人で苦戦することは間違いないだろう、そんな危機感もありました。

街の情報をご紹介するクラスカ.メンバー!
これが今回、不動産エージェントが創る街のキュレーションサイト「クラスカ.」が誕生した背景でした。
特に今回このサイトで僕が意識したことは、エージェントを「クラスカ.メンバー」と名付け、各個人がハンドルネームを持ち、インスタ風にスタイリッシュにご自身のキャリアや街をご紹介できるツールにすること。
お部屋を借りることは安い買い物ではありません、お客様は迷われて当然です。だからこそそのような状況で出会うお客様とエージェントとの相性ってけっこう大切だと思う。しかし不思議なことに、世にあるほとんどのお部屋探しサイトは、山のような物件情報ばかりで街やエージェントの人柄まで分かる、感じるモノはほとんどない。

クラスカ.メンバープロフィール!実績や人柄の分かるコメントや写真をご覧ください。
確かにビジネス、マネタイズで考えればお部屋の情報を配信することが一番なのかもしれない。しかしこのように街やエージェントをご紹介するキュレーションサイトでもあればまた違ったカタチでお客様の役に立つのでは。。。仮にマスで無駄だったとしてもこの無駄が個性となり特定のお客様から評価を得るだろう。浜松でのお部屋探しの際、お部屋探しのお供として活用していただけると嬉しいです。では