耐震の基礎知識

浜松だと気になる南海トラフ地震。耐震についてどうですか?マンション・住宅関係なくご質問をいただきます。文字でイメージはできるけど・・そんな基礎知識をまとめました。

耐震等級とは

地震に対する安全性の指標。耐震性能は等級1から3の3段階に分かれており等級3が最高です。一般的には等級が上がるほど柱や梁が太くなり、窓などの開口部が小さくなる制約が出やすくなります。

耐震等級1は、建築基準法レベルの耐震性能を満たす水準。

耐震等級2は、等級1の1.25倍。住宅の「長期優良住宅」は耐震等級2以上が認定条件。災害時の避難所として指定される学校や病院などの施設は、耐震等級2以上の強度を持つことが必須です。

耐震等級3は、等級1の1.5倍。大きな地震を受けてもダメージが少なく、地震後の住み続けられ、大きな余震が来ても安全な建物です。災害時の救護活動・災害復興の拠点となる消防署・警察署の多くは耐震等級3です。

ちなみに地震保険に加入すると耐震等級1(10%)耐震等級2(30%)耐震等級3(50%)の割引にもつながります。

ルシェモア利町(耐震等級2)シティライフ浜松ザフロンティア(耐震等級2)

耐震・免震・制震とは

地震に対するための構造は、建物を強くする「耐震」、建物と地盤を切り離して揺れを伝えにくくする「免震」、ダンパーなどを使って地震の揺れを吸収する「制震」の大きく3つに分けられます。種類別に説明しますと

耐震は、建物を強くすることで地震の揺れに耐えようとする構造です。壁に筋かいを入れたり、部材の接合部を金具で補強したりして、建物を強くします。

免震は、自身の揺れが建物へ直に伝わりにくくする、建物と地盤を切り離した構造です。建物と基礎の間に特殊な免震装置を設けることで、地震の力を受けて流して建物の揺れを少なくします。

制震は、建物内で地震の揺れを吸収する構造です。建物の内部にダンパーや重りなどで構成された制震装置を設けて、地震による揺れを小さくします。免震とは異なり建物と地盤を切り離されているわけではありません。

シティータワー浜松(免震)一条タワー(免震+制震)ディーズタワー(免震)ルシェモア利町(耐震)シティライフ浜松ザフロンティア(耐震)