コワーキングスペース──バリ・スミニャック、小さなオアシス《biliq》を訪れて
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スミニャックの小さなオアシス《biliq》を訪ねて
「今日の職場はここか」——そう思った瞬間、胸の奥が少しだけ熱くなった。
バリ・スミニャックの東、サンセットロード沿いにひっそりと佇むコワーキングスペース《biliq》。
ここは2019年に、世界中のコワーキングスペースを紹介するプラットフォーム「Coworker」から賞を受けた実力派。その雰囲気は、どこまでもリラックスしていて、肩の力がふっと抜けるような空気に満ちていた。
プール付きの“仕事場”という贅沢
門をくぐると、まず目に飛び込んでくるのは、南国らしい木々と光、そして中心にある小さなプール。
プールサイドには、ノートPC用の専用テーブルまで設置されていて、水に足を浸しながらカタカタと仕事をすることも可能だ。
建物の中に進むと、靴を脱いで上がるオープンスペースが現れる。そこにはキッチン、ミーティングルーム、個室、そして和室まで。旅と仕事を自然に融合させるためにデザインされたような空間だ。
無料で楽しめるコーヒーやスナックも嬉しいポイント。とくにここのコーヒーはクセがなく、日本で飲むコーヒーと変わらない味わいで、仕事の合間の良いリセットになる。
外には、バンガロー、スカイプブース、そして清潔なトイレも完備。裸足が気になる方は、室内用スリッパを持参すると快適だ。
立地とアクセス
《biliq》があるのは、スミニャックの東エリア。
レギャンやスミニャックのホテルからなら、Grab(配車アプリ)のバイクタクシーで10,000ルピア程度とアクセスも良好。周辺に飲食店が少ないため、ランチは施設内で済ませるのがベター。
受付は敷地内のカフェスペースで行うスタイル。スタッフもフレンドリーで、英語も通じやすい。
“働く旅”の価値に気づかされる場所
敷地はそれほど広くはないが、ここで過ごす時間は実に濃い。
個人的には、屋内よりもむしろ外のバンガローで仕事をする利用者が多いことが印象的だった。
彼らの姿を見ながら、デジタルノマドたちが求めるのは「ネット環境」だけじゃないのだと実感する。
その土地ならではの“空気感”や“風景”もまた、彼らの仕事の一部になっているのだろう。
働きながら旅をする。
そんな生き方が、特別なことではなく、自然な選択肢としてそこにあった。
《biliq》は、そんな暮らし方に静かに寄り添う、小さな楽園でした。
biliq ホームページ
https://www.biliqbali.com/