はじめに、宅建士たちのファイナル・セッション。
宅建士たちのファイナル・セッション。
はじめに
賃貸仲介の営業は、インターネットの発展、ポータルサイトの普及により飛び込み来店は減少し、物件のインターネット広告でリード(反響、見込み客)を集め、インサイド(メール、電話など)でフィールド(店頭、現地)に呼び込むプロセスが主流となりました。
近年フィールドに訪れた顧客の約70%は、リードやインサイドで気に入った物件を申し込むと言われています。この数字だけを見ると「それならリード、インサイドで十分では?」と感じるかもしれません。しかし僕はその数字の裏には、最後の一歩を後押しするフィールドがあって成り立った成果だと確信しています。その理由は大きく以下三つです。
一つ目は、顧客は申し込みをする前に「物件を見たい」ニーズがあります。そのため物件の鍵を解除する実務上のフィールドが必要です。
二つ目は、賃貸契約にはそれなりの出費が伴い、人生で数回しかないイベントです。そのため顧客は、候補を絞れたとしても「最後の一歩」を踏み出すには、プロ(営業社員)の意見を聞き、安心してから申し込みをしたい情緒的なフィールドも必要です。
三つ目は、リード、インサイドのみで申し込み(フィールドを行わない)、引き渡し後にルームクリーニング、日当たり、環境音などが顧客のイメージと異なり、トラブルになるケースを未然に防ぐためのフィールドが必要です。
そのため賃貸仲介のフィールドは、今後リードやインサイドがAIによって進化しても、決して代替できない役割を担っています。
今回、僕の実務経験をもとに作成したこのマニュアルが、賃貸仲介業に挑戦される方、営業を体系的に整理したい方、新規参入を検討される事業者の皆さまにとって、日々の活動に役立つ一助となれば幸いです。
弊社では【実務派】物件広告制作や営業研修のサービスもご用意しております。ご関心をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。